宮地正仁 インタビュー ③

 

宮地 正仁 インタビュー①へ戻る
宮地 正仁 インタビュー②へ戻る

 

Q.あなたが考える、「理想のご葬儀」とはどんなものですか?

 

A.
繰り返しになりますが、まずご遺族のご葬儀に対する想いを
充分に聞きとることから始まります。

ですがその場合、ご遺族の間で意見の相違も少なくありません。
そこで重視すべきことは「故人中心」の考え方に基づくことです。

生前の故人のご遺志や書き残されたものなど、故人の考えを中心にすることで、
送られる側のご遺族が心をひとつに、想いを集中していただくことが
良いご葬儀を実現するポイントになると思います。

そして、どなたのご葬儀でも中身は同じということに決してならないようにします。

一つ一つのご葬儀を二つとないご葬儀と考え、それぞれのご遺族の心を大切にして、
ご遺族の想いをかたちにした故人の個性が盛られているご葬儀。

そんな意味あるセレモニーの実現を理想としています。

 

Q.葬儀会社や葬儀業界は、今後社会のためにどうになっていくべきだと思いますか?

 

A.
ご遺族にとっては突然の不幸で、葬儀社選びに始まり、
様々な事柄を待ったなしで選択を迫られるのがご葬儀とも言えます。

しかしながら、事前に業者を決められている方は少なく、
依頼経験がある場合は別として、親戚や知人からの紹介、病院からの紹介、
電話帳で調べた業者に依頼をするケースが多いと思います。

業者はサービスを提供し、消費者はそれを選んで依頼する、
という通常では当然の消費行動がとられることが少ないのが葬祭業者選びです。

これが消費者から業界の一部にさまざまな不満が寄せられる原因の一つになっています。

IMG_5456

かつては葬儀社は「待ちの商売」と言われ、それは他人の不幸につけこむことをしないという、
葬祭業者の倫理のようなものでもありました。

ご不幸事の売り込みなんて・・・という感覚ですよね。

ですが、これからは消費者に開かれた葬祭業者でなければなりません。

旧態依然としたままの経営体質では、この問題はクリアにならず、
求められれば事前に消費者に情報を開示して、
選ばれるに足るだけの業者になるという努力が必要です。

消費者は今、葬儀に関心を寄せるようになっています。
当社でも事前にご葬儀のご相談をお受けすることが非常に多くなってきております。

葬儀の分野ではご遺族と葬儀社の情報格差は大きく、そのうえ限られた時間の中で、
葬祭業者と契約を結ぶ事になるのです。

本来、この契約関係は対等な立場で取り結ぶことが望ましく、葬儀社が情報を開示しないまま、
時間のなさのせいでご遺族が全てを委任するのでは、
対等でない以上に正当な契約とは言えないと思います。

情報は広く、公平で正確に提供し、
選択や決定はご遺族に一任するという原則で臨むことが重要です。

 

Q.情報が事前に開示されたら消費者は今後、葬儀社にどんなことを望むようになっていきますかね?

 

A.
葬儀後の悲嘆のケアや法的手続きも、
今後ますます増える高齢者世帯や単身世帯では重要になってくると思います。

当社では以前より弁護士や司法書士、税理士、社会保険労務士などの専門家をネットワーク化して、
法的手続きのお手伝いをしております。

しかし、今後はそれだけではいけないと思っているんです。

ご葬儀の後、行政にはどう手続きしなくてはいけないのか?
故人の銀行口座の扱いは?法要はいつどんなことをするものなのか?

こういったことは、昔なら隣近所の先達が色々教えてくれたり、
手伝ってくれたりしたものですが、現代は、特に、東京などの都市圏では、
地域コミュニティーや世代間での情報伝達が遮断されつつありますよね。

まあ、その代りにネットなどがあるのですが、それでも、
「誰かに確かめたわけではないけど、ネットで見た情報」を、
確信的に自信を持って実行にうつせる方って、なかなかいないものです。

そこで当社では、昨年(平成23年)の12月より葬儀後のアフターケアに特化した
「葬儀アフターコンシェルジュ・サービス」を導入しました。

専門員が葬儀後の各手続きから、49日法要の準備に関すること、
3回忌に至るまで長岐にわたり、女性ならではの細やかな気遣いでお手伝いします。

葬儀後の悲嘆のケアを含めた精神的な支え手としてもお役に立てればと考え、
無償サービスにてご相談させていただいております。

 

Q.ご趣味や好きな事、得意な事は何ですか?

 

A.
趣味や好きな事は沢山ありまして、長い趣味から挙げると釣りや観賞魚飼育、
ペットと暮らすことなどですね。

幼い頃から犬も代々一緒でしたし、現在は数年前に愛犬を亡くし、ネコ二匹が居ます。

IMG_5472

他には読書やカラオケ、観葉植物イジリからクルマに自転車、アウトドアに旅行などです。
ただ正確に言うとマイブームで、その時々で夢中になった時があったという感じですね・・・。

得意な事は仕事上のことに話が戻りますが、祭壇の見極めです(笑)

祭壇には大きく分けて、従来からの白木の祭壇と、近年大変ニーズの多い生花祭壇がありますが、
いずれの場合も設営時の注意するポイントの一つに、センター合わせ(中心位置)があります。

祭壇本体がステージなどの設置場所の中心に配置されているかはもちろんですが、
遺影写真の位置やご本尊、お位牌に香炉や経机の配置の他、
仮想中心線から左右の葬具・パーツなどの位置合わせや籠花のバランスと芳名札の向き、
全体のレイアウトに至るまで、僅かな狂いも妥協できない性格でして・・・。

設営に携わるスタッフ全員で確認するのですが、見極めに関してはこだわりが強い分、
誰にも負けないと自負しております(笑)

 

Q.お休みの日は通常、どんな過ごされ方をしますか?

 

A.
ここ数年は趣味に没頭するタイミングでは無いようで、
ネコに癒されながら一日中寝て充電している感じですね。

またこの先、休みの日に夢中になれるものが出てくるかも知れませんが・・・。

 

Q.小さい頃や学生時代はどんな子でしたか?

 

A.
幼い頃はイタズラ好きで結構やんちゃでしたね。

写真を見るとたいがい短パンのベルトループに
適度な拾った樹の枝や棒状のものを刀がわりに挿していました(笑)

IMG_5473

学生時代は少林寺拳法に夢中になりましてその後、
ボクシングから空手と暫くは格闘技が大好きでしたね。

 

Q.格闘技?見るほうじゃなくて、やるほうですか?

 

A.
ええ。葬儀社の代表としては、あまり公にしないほうがいい情報ですか?(笑)

でも、格闘技というのは、礼に始まり礼に終わるんです。心の内面を鍛えるというか・・・。
そういった面で、今の仕事に非常に役立っていると強く思っていますよ。

 

Q.球技なんかはどうですか?

 

A.
球技は学校の体育以外では夢中になったことが無かったのですが、
30歳を過ぎてから、長年母に誘われ続けていたビーチボールバレーというものを始めました。

ビーチボールバレーは、小学生から高齢者まで幅広い年代層に人気の、
足立区で大変流行っているスポーツなんですよ。
けっこう最近までどっぷりハマっていました。

ビーチボールバレーは、砂浜で行なうスポーツではなく、
オリジナルのビーチボール(フワフワ)を使用し体育館内にて、
バドミントンコートを利用して4×4で行うスポーツです。

お遊びみたいなものかな・・・という当初のイメージとは異なり、
意外と奥が深く楽しいスポーツでした・・・。

最初は球技経験があまりなかったことと、格闘技ばかりしていたことが災いだったのか
顔の近くに来たボールは全てよけていました(笑)

 

Q.遠い将来ですが、ご自分のご葬儀はどんなご葬儀にしたいですか?

 

A.
死に直面する葬祭業に従事している専門家でありながら、
自分の葬儀はリアリティーを持たせて具体的には考えたことが無かったですね・・・。

IMG_5468

ただ、私の家族には、葬儀を行うことで家族の気持ちの中で一つの大きな区切りがつく、
なんとなく終わってしまった葬儀ではなく
気持ちの整理をつける近道になるよう意義のある葬儀にしてもらいたいですね。

具体的な所では、亡くなった時点より5年くらい前の遺影写真で、
高齢であれば10年以上前の写真(笑)を使って笑顔の写真が良いですね・・・。

BGMとして流す曲はこれからじっくり考えるとして、
やはり当社でも用意しているメッセージカードをできるだけ皆に書いてもらい、
花と一緒に柩にいれてもらいたいですね。

好きな本と雑誌とお気に入りのスーツと甘いものをたくさん入れてもらい、
思い出コーナーには趣味に関するものや自慢になるトロフィーやメダルなど・・・

意外に想像するとキリがなくなりそうなので、この辺で宜しいでしょうか?(笑)

 

宮地 正仁 インタビュー①に戻る
宮地 正仁 インタビュー②に戻る

スタッフ紹介

匿名のご相談でもご遠慮なくお問い合わせください。 TEL 0120-77-0983 24時間、365日いつでも対応いたします。

PAGETOP
Copyright © セレモニーセンター水元【公式HP】 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.