尾崎賢一 インタビュー

 

Q.どういうきっかけでこのお仕事に就かれたのですか?

 

A.
父の葬儀を経験したからです。

葬儀を担当してくれた方がすごく親切に対応してくれたり、
準備をする過程などを拝見していて、自分もこの職業に就いてみたくなったからです。

元々は市場に努めていたのですが、その当時は家族にも反対にあいましたし、
世間でも葬儀屋さんに対する見方は今より良くなかったですね。

でも今は、この仕事に就いてほんとうに良かったと思っています。

 

Q.この仕事に就く前と、就いた後で、「印象が変わった事」「思っていたことと違った事」を教えてください。

 

A.
葬儀業界に入って、すぐに葬儀担当ができると思っていたのですが、
各仏具の名称や電話の対応、宗派、お迎え先の病院など、覚えることがたくさんあって、
簡単にはできないんだな、と。

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当然どんな仕事も同じだとは思うのですが、ご葬儀の業界は特に、
未経験ではできないことが多かったですね。

特に最初は、ご遺族にお声をかける事ができなかったのですが、先輩に聞いたりしながら、
自分なりにお声のかけ方などを勉強しました。

 

Q.葬儀屋さんて、具体的にはどんなことをするお仕事なんですか?

 

A.
病院や警察へのご遺体のお迎えから始まり、打ち合わせ、式の準備、式当日の会葬者のご案内、
ご葬儀後の自宅の設営が一般的な葬儀社の仕事と思われていますね。

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加えて当社では、その後のアフターフォロー、つまり、
死後の諸々の手続きからご法要のお世話、その後のご家族のケアまで、
多岐に渡って無料でアドバイスやフォローするのが当然のスタイルになっています。

以前は他の葬儀会社に勤務していたのですが、
このアフターフォローという概念やサービスはなかったので驚いたのと、
「確かにこれは必要なサービスだな」と大変納得しましたね。

 

Q.この仕事で、今までで一番思い出に残った出来事は何ですか?

 

A.
ある病院の院長夫人が、旅先のペルーで亡くなったことがあるんです。
通常のご葬儀と、亡くなった場所も状況も違うので、大変特殊なお別れでした。

お骨が日本に戻ってきたのですが、亡くなってからだいぶ時間も経っていたし、
すでにお骨の状態でもありましたので、院長夫人のお誕生日に、
「お別れの会」という形で、皆さんでお送りになりました。

その担当をさせていただいたことは、今でも強く印象に残っていますね。

 

Q.この仕事で、困ってしまった事や失敗談を教えてください。

 

A.
告別式で、お経をあげていたご住職が、お経の途中でりんを叩きすぎて、
りん棒が折れてしまったことがあります。

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Q.いつもお仕事をされる際、一番気をつけていることは何ですか?

 

A.
やはり身だしなみには気を遣いますね。けっして失礼があってはいけませんから。

あとは、ご葬儀に「業務」としてはでなく、ご遺族にとっての「葬儀」としてのぞむこと、
ご遺族の立場に立って物事を考えるようにすることですね。

 

Q.いつもお仕事をされる際、一番嬉しい、やりがいを感じる事は何ですか?

 

A.
当社でご葬儀をさせていただいたご遺族に、ご葬儀後も何かできないかと考えて、
アフターフォローサービスの一環にはなりますが、一周忌にお線香を届けさせていただきました。

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その際、「覚えていてくれてありがとうございました」と、お言葉を頂戴したのですが、
その時は嬉しかったですね。

 

Q.いつもお仕事をされる際、一番疲れる、大変だと思うことは何ですか?

 

A.
特にこれといって「疲れる」ということはないのですが、大変だと思うのはやはり、
葬儀というのは人生最後のセレモニーなので、やり直しというものがなく、失敗が許されない点ですね。

 

Q.あなたが考える、「理想のご葬儀」とはどんなものですか?

 

A.
ご葬儀の内容は、何が良くて何が悪いかは本当に人それぞれなのですが、
どんなご葬儀もやはり、花に溢れた心のこもったご葬儀だと良いですね。

 

Q.葬儀会社や葬儀業界は、今後社会のためにどうになっていくべきだと思いますか?

 

A.
現代はインターネットの発達もあって、昔に比べるとかなり葬儀料金も明確にはなってきていますが、
もっともっと、どなたがご覧になっても分かりやすく、
安心感を与えられるようになっていくべきだと思います。

 

Q.ご趣味や好きな事、得意な事は何ですか?

 

A.
料理や掃除をすることですね。

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Q.お休みの日に、凝ったお料理とかを作る感じですか?

 

A.
いえいえ。ごくごく日常の家庭料理を、休みの日以外の日常にもよく作っていますよ。
掃除も特に「非日常」の感じではなく、日々の日常の掃除です。

 

Q.それはすごいですね。日常の家事がご趣味なんて、ご家族にとってはとてもありがたいですね。
Q.お休みの日は通常、どんな過ごされ方をしますか?

 

A.
その趣味の延長にはなりますが、買い物や子供と遊んで過ごしていますね。

昔、市場関係の仕事をしていたので、買い物に出ると、
周りの方がどんなモノをどれくらい買っているのかとか、
なんとはなしに観察してしまいます(笑)

 

Q.小さい頃や学生時代はどんな子でしたか?

 

A.
これも今の趣味につながるんですが、小さい頃はよく炊事の支度をしていましたね。

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母には、男は台所に入るもんじゃないなんて言われましたが(笑)
そういう時代でしたからね。

あとは、学生時代には、アメリカンフットボール部に所属して、
かなり一生懸命取り組んでましたね。QBというポジションをやっていました。

夏の合宿で、1週間で体重が10kg落ちた、なんてこともありましたね。

 

Q.遠い将来ですが、ご自分のご葬儀はどんなご葬儀にしたいですか?

 

A.
スキューバダイビングをしていたので、葬儀は、通夜、告別式の後、
お骨にしてから好きな海に散骨してほしいですね。

 

 

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