宮地正仁 インタビュー

 

Q.どういうきっかけでこのお仕事に就かれたのですか?

 

A.
親戚が多摩地区に総本社を置く、
東京髄一の大手専業葬儀社を経営していたことがきっかけです。

 

Q.この仕事に就く前と、就いた後で、「印象が変わった事」「思っていたことと違った事」を教えてください。

 

A.
葬儀を執り行なうにあたって、料理屋さんなど葬儀社以外の業種も介入することは
漠然とは知っていましたが、想像以上に様々な関連会社があり協力体制の元、
葬儀が成立することにまず驚きました。

本当に色々な業種の複数の会社の社員が、ひとつのご葬儀のために集まって
それぞれのプロとしての仕事をしていました。

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そういった中で、葬儀を執行するまでの葬儀社社員が行う発注手配や、
チェック項目が多岐に渡っていることに大変驚き、葬儀自体ももちろんですが、
むしろ葬儀執行までのプロセスが非常に重要だということを知りました。

 

Q.葬儀屋さんて、具体的にはどんなことをするお仕事なんですか?

 

A.
24時間365日体制で一本のご遺族からのお電話で、葬儀の仕事は始まります。

盆も正月も、夜中も明け方も関係ありません。
いつでもご遺族のお困りごとに即対応できるよう、
備えているのが葬儀社の仕事といえますね。

ご相談があると、病院等からご自宅か当社の冷蔵安置室(無料)に故人をご安置します。
ご遺体処置が必要な場合は処置を施したあとお参りが出来るように枕飾りを準備します。

まずはここまで行って、落ち着いてからその後に、ご葬儀の打合せに入ります。

が、夜間時の寺院様(宗教家)や火葬場の手配ができない場合や、
ご遺族がこれまでの看病等でお疲れになっている場合、
または大切な方の死で動揺されている場合など、状況を判断して、
ご遺族の意思を汲みとって時間を空けることもあります。

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おおまかな流れは当然ありますが、ご葬儀というのは本当に特別な出来事ですので、
亡くなられた方やご遺族によって千差万別なお手伝いの仕方になりますね。

これでは、答えになっていませんかね?(笑)

 

Q.他にどんな点に気をつけるものですか?

 

A.
ご葬儀の打合せが非常に重要で、
ご葬儀のクオリティは担当者のスキルと綿密な打合せで
ほぼ決まると言って過言ではありません。

お打合せが一番、お客様満足度に直結するものだと思います。

 

Q.その担当者のスキルって、どんなものが必要なのですか?

 

A.
ご葬儀に関する幅広い知識と、設営に関する高度な技術を有することも重要ですが、
人の心の機微を感じ取れる感性を磨くことに尽きますね・・・。

ご葬儀の打合せですから、状況からしても精神的な衝撃を受け、
平常心で打合せに臨めるご遺族はまず居られません。

ですので、ご遺族の意向・ご要望を充分に聞き取るだけにとどまらず、
できるだけ言葉にされない心情も察することを心掛けます。

ほとんどの方がご葬儀の打ち合わせなんて初めてのご経験ですから、
「言いたいけど言えない、言っていいのかな?」
という思いを心の中にお持ちなんです。

それを極力察する、ということですね。

そこに重点を置くと、担当者としての事務的なマニュアル通りの対応ではなくなり、
ご遺族によって異なる事情や多様化するご葬儀の形態・ご要望に対して、
適切なアドバイスやご提案が出来るようになります。

でも最近は、葬儀内容をいくつかのグレードに分けた
パック料金が葬儀業界全体で増えつつあります。

これは大変なお悲しみの中でのご遺族にとっては一見、
解りやすく打合せ時間も大幅に短縮できるように見えますが、
実はどの品目にいくらの費用が掛かっているのか逆に不透明で、
なにより葬儀社のペースになりがちなのです。

また葬儀社の打合せ担当者もパック料金体系ではさほど綿密な打合せを必要としない為、
時間や労力も鑑みた場合にさほどスキルを必要とせず、
施行効率を優先した葬儀社側の都合でしかないのかも知れませんね。

 

Q.御社はパック料金ではないのでしょうか?

 

A.状況に関わらず必要な品目は葬儀プランに含めているものもあります。

ですが、葬祭従事者にはご遺族が主体的に選択・決定できるだけの情報を、
消費者の目線で提供する責務があるんです。

当社の場合、葬儀プランの中でも極力選択肢を設け、その他の細かい葬儀品目に対しても、
故人らしさやご遺族のご希望に沿って品目ごとにお選びいただきます。

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こうしてご遺族主導の打合せを進めさせていただき、
結果として大切な方をご自身達でお送りすることができたという想いを残していただきます。

当社では、葬儀プランやその打ち合わせにおいても、キャッチフレーズである
「偲ぶ心をかたちに…記憶に残るセレモニー」を大切にしているんです。

 

Q.打合せ後はまず何をするんですか?

 

A.
ご葬儀内容に基づいた各種の発注や手配を行います。

同時に供花、供物のご注文をお受けしたり、
故人やご遺族の会社・町内会との連絡、会葬者からの問い合わせなど、
まず事務所内での業務がメインになります。

当社では、大手葬儀社に多く見受けられる
打合せ担当、事務手続き担当、現場担当、集金担当等といった分業制ではなく
2名の担当制にしてるんです。

そうすると、打合せを担当したスタッフがそのまま事務手続きを行うので、
故人のお好きな花を祭壇に組み入れたり、
色合いの調整をして生花業者に発注が行えます。

他にも、担当者は打合せの段階でご遺族の家族構成も把握していますので、
例えば故人には小さなお孫さんがたくさんいたとしますと、
通夜料理のお寿司の中からお孫さん用にサビ抜きのお寿司を仕出し料理屋さんに用意してもらう。
などといったことが言われなくてもできます。

このように例を挙げると沢山ありますが、発注1つでも、
ご遺族によって異なる事情やその意思を反映することが出来ます。

そして、ご葬儀当日も設営段階から担当することにより、
祭壇の仕様から細かな備品、供花・供物の芳名板や料理など多岐にわたって手配どおりの仕様、
内容を担当者自身の目で開式までの早い時点で確認ができます。

こういったことが大変重要なんです。

 

Q.他にはどんなことをするのですか?

 

A.
特に重要でポイントになる部分はお話ししましたので、全体像を簡単に挙げてみます

1. 通夜、葬儀、告別式のプランニング、施行、管理
2. 斎場・式場の紹介
3. 寺院、神社、(各宗教家)の紹介
4. 役所への申請手続き(死亡届、火葬許可申請書)の提出代行
5. 葬儀備品の準備(枕飾り、仏衣、御寝棺、祭壇、テント、ドライアイス、消耗品、記帳類、など)
6. 遺影の複製、引き伸ばし
7. 遺体の衛生管理、納棺
8. 祭壇の設営
9. 式場内外の整備や装飾
10. 受付の設置
11. 会葬礼状などの印刷物の作成
12. 死亡広告の作成、代理店の紹介
13. 会葬返礼品・香典返しの手配
14. 通夜振舞い、精進落としなど会食用の料理や飲み物の手配
15. 喪服の貸出
16. 供花、供物、花環などの手配と飾り付け
17. 火葬場の手配
18. 霊柩車やマイクロバスなどの手配
19. 火葬場への同行
20. 式場の後片付け
21. 後飾り祭壇の設営
22. 仏具店、霊園の紹介

以上が全てではありませんが葬儀社の仕事、業務内容を挙げさせていただきました。

 

宮地 正仁 インタビュー②へ続く

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