光安亜紀 インタビュー

 

Q.どういうきっかけでこのお仕事に就かれたのですか?

A
大学の研修でホスピスでのお手伝いを体験させて頂きました。

2週間ほどでしたがその間にお二人の方がお亡くなりになられ、
併設している病院の教会でお別れ会を行いました。

そこで人は亡くなるのだと再認識し、
悲しみにくれるご家族のお手伝いという葬儀の仕事に関心を持ちました。

 

Q.この仕事に就く前と、就いた後で「印象が変わった事」「思っていたことと違った事」を教えてください。

A
お葬式というと皆が悲しみにくれているイメージでしたが、中には大往生だから、
と明るくお別れをされる方が少なくなかったことです。

もちろん明るい中にも悲しさや寂しさはおありかと思います。

ですが、そこには沢山の「ありがとう」が溢れ、温かい涙に満ちています。

そのようなご葬儀に立ち会わせていただくと、こちらも心が温かくなります。

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Q.葬儀屋さんて、具体的にどんなことをするお仕事なんですか?

A
ご家族が大切な人とのお別れに集中できる環境を作って差し上げる、という仕事だと思っています。

悲しみの最中にも関わらず、しなければいけない事が沢山あります。

それらを肩代わりし、また参列者も含め皆様がよいお別れをして頂けるよう
サポートするのが仕事です。

 

Q.この仕事で、今まで一番の思い出に残った出来事は何ですか?

A
新卒で入社してすぐにご葬儀の事前相談の担当になりました。

担当して間もなく相談をさせて頂いたお客様が、
ご主人が有名な画家のとてもお優しいご夫婦でした。

まだ知識も浅い私の話を真剣に聞いて下さり、信用して、かわいがってくださいました。

その10年後その方がお亡くなりになり沢山の作品と沢山の参列者に囲まれてのお別れとなりました。

長い間ご縁があった方でしたので悲しみもありましたが、お別れのお手伝いができ、
少しだけ恩返しができたのではないかと思っております。

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Q.この仕事で、困ってしまった事や失敗談を教えてください。

A
司会の中で弔電をお読みすることが多いのですが、
関西弁の話し言葉で弔電を送ってくださった方がいました。

心に響く素晴らしい文章だったのですが、関西のイントネーションが分からず、
どのように読めば良いかで非常に悩みました。

 

Q.いつもお仕事をされる際、一番気をつけていることは何ですか?

A
ご葬儀の場で主に司会者という立場が多いので、
まずはお名前など基本的な点を間違えずにお伝えすることです。

また長年従事していると経験からきっとこうだろう、と思い込んでしまうことがあります。

それが大きなミスにつながる可能性もありますので、
些細なことでも確認を怠らないよう注意しています。

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Q.いつもお仕事をされる際、一番嬉しい、やりがいを感じる事は何ですか?

A
やはり「ありがとうございました」とお客様に言っていただけた時です。

先にも述べましたが、温かい笑顔と共にお別れをされるご家族も多くいらっしゃいます。

そういった方々から穏やかな笑顔で言われた時には、
「良いお別れをしていただけたのだ、ご葬儀にご満足いただけたのだ」と感じられて
安堵感と共にやりがいを感じます。

 

Q.いつもお仕事をされる際、一番疲れる、大変だと思うことは何ですか?

A
当たり前のことですが、ご葬儀はやり直しが出来ません。

お一人お一人の為のご葬儀です。

ですがご葬儀が重なると、体力的にもどうしても集中力が途切れそうな時があります。

そんな時は、大切なご葬儀だ、お客様の為に集中しよう、と言い聞かせて気持ちを新たにしています。

 

Q.あなたが考える、「理想のご葬儀」とはどんなものですか?

A
私がいつも願うのは、このご葬儀が残されたご家族にとって少しでも慰めになりますように、
ということです。

規模や内容に関わらず、ご葬儀を行うことで、ちゃんと見送ってあげられたとご家族が感じられ、
それが少しでも明日の生きてゆく力に繋がるようなお別れ。それが理想のご葬儀です。

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Q.葬儀会社や葬儀業界は、今後社会のためにどうなっていくべきだと思いますか?

A
昔と比べて家族の在り方が複雑化しています。
家族や親せき、周囲の人が支える時代から国や包括センター民間企業などに変化しています。

それに伴ってご自分の最期の迎え方についても、
多方面の不安を抱える方も増えてきています。

葬儀社もただ専門分野だけでなく、相続や法律など多角的に知識を持つ必要があるでしょうし、
また各専門家とグループ化し、一人の方の終活全体をサポートできる企業が求められると思います。

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Q.ご趣味や好きな事、得意な事は何ですか?

A
子供の頃から好きなのは読書と劇団四季のミュージカルです。

今でも劇団四季はもちろん、他の方のお芝居やミュージカル、
最近は立川志の輔さんの落語が好きで何度か公演に行きました。

 

Q.お休みの日は通常、どんな過ごされ方をしますか?

A
休みの日はまずは家の事を先に片づけてから、午後ゆっくり出かけることが多いです。

主人と買い物や映画を見ることも多いですが、
お友達と都内で評判のランチをしながらのおしゃべりも大好きです。

 

Q.小さい頃や学生時代はどんな子でしたか?

A
幼いころから読書が好きすぎて、お友達が来ても本を読むのを止められないこともありました。

中学三年間はテニス部に所属して、頼りないですがキャプテンを務めました。

高校と大学はお友達といるのがとにかく楽しかったです。今でも付き合いがあります。

 

Q.遠い将来ですが、ご自分のご葬儀はどんなご葬儀にしたいですか?

A
家族と本当に仲が良い方達とお別れができれば十分です。

それと好きな音楽を流してほしいです。
お花は白やピンクや黄色などパステルカラーの明るくて綺麗なお花を手向けてほしいです。

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